• テキストサイズ

【ツイステ】引き合うさびしさの引力

第10章 私のための無垢なドレス 3



「はい、光栄なことに」

「以外ね。アタシはてっきりフロイドに誘われるかと思ってたわ」

「それは……どうしてそう思ったんですか?」

「だってあの男、アンタのこと好きじゃない」

ユウは思わず咽せた。
飲んでいた紅茶が器官に入り、ゴホゴホと咳込む。
ヴィルが怪訝そうな顔をして「ちょっと大丈夫?」と聞いてくるが、その言葉の裏には「ちょっと汚いじゃない」という言葉が隠されていることをユウは感じ取った。

「だ、大丈夫です……」

何度か咳き込んだのち、ユウは自分の前で"大丈夫"のジェスチャーをした。

「何でフロイド先輩が私を好きだと思うんですか?」

復活したユウはヴィルに尋ねる。
それにヴィルは呆れたような顔をした。

「アンタ、あんなにアプローチされてるのに気づいてないわけ?
それにあのアンタと話してる時のだらしのない顔!あんなの嫌でも気づくわよ」

「そ、それは……皆んな知って……?」

「さぁ?それは知らないわ。鈍い奴は気付かないと思うけど」

ユウはそれを聞いて、じゃあ取り敢えずデュースは気付いてないなと思った。

あんまり"そういう事"を周りに知られるのに、ユウは抵抗を感じる。
中学生の時、それで凄い揶揄われたことがあったからだ。




/ 204ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp