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恋と麻薬【名探偵コナン】

第17章 重なる※


段々と沖矢の吐息が溢れて、カホは彼がイきそうなのだと察する。

左手でスるというのはぎこち無いし、イイところも上手く触れないけど

今は…それでもいい、
ただ昴さんに、自分が出来ることを…

「…っ…カホさん…」
「昴さん…んっ…昴さんっ…」

グリーンの瞳がカホの瞳を見つめる。
その瞳は熱く…野生のように欲望に溢れていて…


「…っ」

沖矢の陰茎が膨張してビクンっと跳ねた。
先端から白濁とした精液がビュルッと飛んだ。
それがカホの足にかかって、吐射しながらもゾクッと沖矢の胸が高なった。

「…はっ…ぁ…」

沖矢の達した姿にカホは嬉しくて、
足にかかった彼の精液も不快なんて思わなかった。

「すいません、かかってしまって」
「いえ…沖矢さんも気持ちよくなれて…良かったです」

そう言うと沖矢はフッと笑って。

沖矢はシャワーでカホの身体を洗い流した。

シャワーの意味ありませんね、なんて二人で話した。


お風呂から出た後は念の為包帯と湿布を変えた。
沖矢は悪化してしまったかもしれませんね、と謝って、カホは自分にも非があると言った。


部屋に戻ってベッドに入ったカホは思った。

もう前のようにはいられなくなってしまった、と


想う人がいながら別の人とのセックスにあそこまで夢中になって

自分は彼を好きになる資格なんて無いと蔑んだ。

でもあそこまで情熱的になったのも久しぶりだった。
何も考えないで、ただ快感に酔いしれて

昴さんの思いを踏みにじってるかのようで申し訳なくて

おやすみなさい、と言った後に言われた。


「利用してくれて構いませんよ」


この言葉が何を指しているのか。
昴さんには安室さんのことなんて伝えてないはずなのに。

利用なんて、出来るはずない
昴さんをそんなふうに使うなんて


でも、でもね

少しだけ思ってしまった

彼の腕の中で抱かれている時に



昴さんなら、安室さんのことを忘れさせてくれるんじゃないかって



それは今は想像もつかないし、そんな自信だってないけれど




カホは目を瞑った。
目の前には真っ暗な闇が広がった。


その夜、カホの夢の中に出てきたのは安室でも、沖矢でもなく

グリーンの目をした彼だった。


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