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月神の恋人 【鬼滅の刃 黒死牟 R18】

第12章 ※盛夏・残更の法悦※


「・・んっ、あぁっ・・・」

前後左右、緩急をつけて揺らめかせば、胎内のものも、みしりと固さを増した。

「・・・巌勝様。気持ちいいですか・・・?」

恍惚とした表情を浮かべながら、艶かしい声音で囁いた。

「ああ・・・、それに堪らぬ眺めだ・・・」

何かを堪えるような深い吐息をつくと、黒死牟はキリカの乳房に手を伸ばした。ふるふると揺れる膨らみの頂きを指先で弄んだ。

「ぁんっ・・・」

キリカが、びくんと背を反らした。

「固いな・・・。お前は・・・、私を受け入れながら・・・、此処を弄られるのが好きなようだな・・・」

「ぃやっ・・・、言わないでくださいっ」

「違うと申すのか・・・」

「ちがっ・・・、んぁっ、はぁっ・・・」

「違う」と言いたかった。ちらりと抗議の視線を向ければ、妖しい光を帯びた六つ眼にぶつかる。

暗闇にあって炯々と輝く深紅と黄金の瞳が、射るようにキリカを見据えている。

(何て、きれいなの・・・)

人が持ち得ぬ美しさに、キリカは息を呑んだ。目が反らせない。抗議しかけた事など彼方へと消え去っていた。

「どうした・・・、キリカ・・・、腰が・・・、お留守のようだが・・・」

惚けたように見つめるキリカの意識を現に戻したのは、黒死牟の情欲に濡れた囁きだった。

「キリカ・・・」

右手をキリカの細腰に置くと、唇の端を歪めた。

「お前は・・・、先ほど・・・、私に嘘をついたな・・・」

「いっ、いいえ・・・」

「そのような悪い娘には・・・、お仕置きが必要だな・・・」

「んっ!・・ぁあんっ・・・、はぁっ・・・」

前触れなく与えられた重い突き上げに、キリカが甲高い嬌声を上げた。

「あぁんっ、そこはっ・・・だめぇっ・・」

「駄目ではなかろう・・・、お前の泣き所だ・・・」

「はぁっ・・・、んっ・・・」

幾度も幾度も、最奥の泣き所を抉るように突かれた。キリカも黒死牟の動きに合わせて、腰を揺らめかせる。

息のあった動きが、二人を情欲の坩堝の底へと誘う。

「凄い・・・、締め付けだな・・・、私を離さぬつもりか・・・」




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