第13章 ※宵の宮・雨月夜の契り※

幾度か抜き差しをして胎内の感触を悦しむと、わざとらしい声を上げた。キリカの羞恥を煽る。

「やぁっ・・・、そんなっ・・・」

「何を恥ずかしがる・・・」

胎内を蹂躙する指は、いつしか二本に増えていた。キリカの哭き所を指の腹で巧みに擦り上げる。

「はぁっ・・・、んっ・・・」

身体を痺れるような愉悦が駆け抜ける。花弁は咥え込んだ指を離すまいと、きつく締め上げた。

「んあっ・・・、あぁっ！」

キリカが断続的に鋭い悲鳴を上げた。弱点を知り尽くした指の動きは容赦がない。蕾を唇で吸われ、程なく達してしまう。

「巌勝様・・・」

「欲しいのか・・・」

乱れた吐息のもと、キリカがこくりと頷く。身体が熱い。今すぐ、奥まで押し入ってきて欲しい。

「まだだ・・・」

「・・・っ」

懇願するように見上げると、黒死牟は意地の悪い笑みを浮かべながら悠然と眺めていた。

「存分に可愛がってやる・・・、そう言ったのを忘れたのか・・・」

キリカの達したばかりの花弁に指を滑らせた。

「それに・・・、触ってくれと言ったのはお前ではないか・・・。まだまだ物足りぬであろう・・・」

「・・・ぁ、はぁっ・・・」

「遠慮をするな・・・」

奥まで辿りつくと、ゆったりと指の腹で擦り始めた。弾けたばかりのキリカの身体もじわじわと昂り始める。

「はぁっ・・・、ぁあっ・・・」

最も鋭敏な箇所。そこだけ繰り返し、執拗に責められ、キリカはあえなく達してしまった。

「巌勝様っ・・・、早く・・・」

「まだだ・・・、と言ったであろう・・・」

「やぁっ・・・、もうっ・・・、あぁっ！」

責められては達し、達しては休む間もなく責められ、それを幾度か繰り返したのち。