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銀色の夢(銀魂・ヘタリア短編夢)

第7章 恋は盲目につき(ヘタリア/リトアニア)


毎日楽しそうに見えるけれど、ほの暗い何かを持っている感じがするね。

意中の女性・五十鈴さんが、フェリクスについてそんなことを言っていた。
「そんなこと、ないよ」
俺は笑ってそう言った。
彼女はフェリクスが気になっているようだったから、思わず否定してしまったんだ。
「そっか」
ならいいけれど、と五十鈴さんは笑ってくれた。

どうすれば好きになってくれるんだろう、どんな風にすれば彼女のタイプになれるんだろう。
そんなことで悩んでしまう、俺こそ毎日悩みなく平凡な男だなと思わず苦笑。
ああそうか。やっぱり平凡なのが駄目なのか。


「どうすれば、ミステリアスな男になれるかな?」
いつものようにフェリクスの話に相槌を打っていると、無意識に思っていることが口から出てしまった。
すると、フェリクスは笑いながら
「何言ってるん?お前には無理だし~」
と見事にすっぱり切り捨ててくれた。
「そんな簡単に言わないでよ!無理とか!」
俺は本気で泣きそうになった。
「え~。だって無理だし~。なれても腹黒男じゃん?」
もとがいい人キャラなんだから、と嫌なこと言う。
「そういうつもりないのに…。なぜかそれに落ち着いちゃう俺ってほんとにヤダ」
俺は勢いよく机に突っ伏す。
「あははは。今更気づいたん?マジありえんしー」
もう何も言い返せない。気力もない。
ぐうの音も出ずに突っ伏したままでいる俺に、フェリクスが言った。
「じゃあ、五十鈴をあきらめれば済むんじゃない?」
「それは嫌だ」
その問いに俺は間髪いれずに答えた。
「だって、あいつの好みはミステリアスなんでしょ?無理やんお前」
「それでも…あきらめない。
俺、やっぱり五十鈴さんだけはあきらめられないよ。
俺自身はいくらでもかえようと思えるよ。でも、それだけは無理だよ」
「ふーーーーん」
そう言って、フェリクスはにやにやしながら一点を見つめている。
え?
と思ってそちらを振り向くと、そこには真っ赤な顔をした五十鈴さんが立っていた。
「あ…」
俺は思わず椅子をひっくり返して立ちあがった。
「お前、知らんかもしれないけど、俺結構友達想いなんよ」
そう言ってフェリクスは五十鈴さんを見ながら、さびしげに笑った。












あとがき

おのれ、これはこうめいのわなだな!

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