第2章 シャクナゲ*黒バス(木吉)*狂裏×
そして俺たちはバラバラの帰路についた。
俺も自宅へ向かう。
俺はストーカーなんかじゃない。
だってストーカーって
無言電話したり、隠し撮りしたり、相手の物を盗んだりする人だろ?
俺は違う。
無言電話?
そもそも電話なんてしない。
声が聞きたいのなら話をしに行けばいい。
隠し撮り?
写真なんて必要ない。
見ていたいのなら会いに行けばいい。
盗み?
欲しい物なんてない。
俺が欲しいのは本体だから。
君は俺を嫌いだと言う。
でも、それでもいい。
俺 を 嫌 い だ と い う 君 を
俺 は 心 か ら 愛 し て い る よ 。
――――――――――シャクナゲ――――――
=END=