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捻れた世界で誰と踊る?【ツイステ】

第3章 粉砕ブレーキ!【Ruggie】




「勉強を教えて欲しいって?高くつくッスよ」

思った通りのリアクションだった。

ここはサバナクロー寮の談話室。
監督生は2年のラギーに「勉強を教えて欲しい」と言って訪ねてきていた。

すると、ラギーは一度こちらを見ただけであとは洗濯物を畳みながら適当に返事をした。

「幾らですか?時給制ですか、それとも」
「いや何本気にしてるんスか。」

畳んだ洗濯物でバフ、と頭を叩かれる。

「え?」
「え?じゃないッスよ。アンタ、冗談は他で言って欲しいッス。オレはデッカイ赤ちゃんの世話で忙しーの。」

おいこら聞こえてんぞラギー、と部屋の奥から大きな声が聞こえた。

「わ。地獄耳」

ラギーは洗濯物の山をせっせと運んで、パタパタと談話室へ帰ってきた。


「アンタまだ居たんスか」

監督生はそう言われると少しむっとして立ち上がった。

「帰ります」


彼女はぷいっと背を翻し談話室を出ていった。

「あー。…なんスかも〜」


自分が後輩に、ましてや女の子に意地悪をしたようでいたたまれないのでラギーは仕方なく追いかけた。

ラギーは監督生が自分をからかいにきている、と思ったのだ。
まさか本気で勉強を教えて欲しいと思っていたなんて。
あれぐらいで拗ねるなんて。

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