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【R18】Querer【創作BL】

第11章 男の身体 *





湊を、抱きたいと思っていた。

だから呼んで確かめたかった。








「すま…」



「謝らないでください。
牛垣さんは何も悪くないんです。
俺が、勝手に期待しちゃったから
…いいです。

謝らないでください…っ…」





「…、…」








掛ける言葉さえも失ってしまった。



湊は歪んだ顔を隠すように

自分の腕で目元を覆う。









俺は、湊を深く傷付けた。

自分の可能性を試したかったあまりに。





傷付けるつもりはこれっぽっちもなかったのに、
深く傷をえぐってしまった。







「……っ」







すまん、と声も上げれない。



謝っても湊を傷つけるだけの言葉。

救ってやれる言葉じゃない。

湊が欲しい言葉じゃない。










(俺は何をやってるんだ…っ…)










湊に触れたいのに触れない。

もう一度キスしたいのにキスできない。





湊と繋がりたいと思ったのは本当のことだ。

SEXしたらなにか分かるんじゃないかって、
だからホテルに呼んだのだ。



けれど俺はとんだ意気地なしで、

幻想ばっかりみてた視界が歪む。




















俺はたぶん、

いや、湊が好きだ。





可愛くて可愛くて仕方がなくて、

好きだから抱けなくて



困惑している。


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