第4章 孤独を埋める
「君を混乱させたくなくて言わないでおこうと思っていた。
だが君がリヴァイのことを考えて辛いと感じるならば、私はこの気持ちを止めるつもりはない。」
「団長…意味が…。」
エルヴィンはリアの肩を掴むと、じっと顔を見つめる。
「リヴァイの代わりでもいい。名前で呼ばれなくていい。
……君の側にいさせてくれないか。」
リアは言葉の意味がようやくわかり、真っ赤に顔の色をかえていた。
「え、えっと…私…」
「答えを出さなくていい。ただ君が寂しいと思った時に私を頼ってほしいんだ。」
何か温かいものに包まれているような安心感を感じ、リアは照れたように微笑んだ。
夕方、兵士が夕食を運ぶため部屋を訪れていた。
いつものように食事を机の上に置き、去ろうとする。
しかし
「…ねぇ。」
いつもはかからない声にに足を止め振り返る。
リアは困ったように笑うばかりで、口をもごもごさせるが何も言わず、その兵士は戸惑っていた。
「どうかしましたか?」
「…これどうすればいいの?」
リアの指の先にあったのは、1つのパンだった。
症状について聞かされていた兵士は内心いよいよかと悲しく思いつつ、リアの横に屈むと説明をしていく。
「これはパンといって、食べ物ですよ。そのまま口に運んでみてください。」
リアは恐る恐るパンを口に運ぶ。
「おいしいっ!」