第12章 宿敵
武田「あぁ…また返すので精一杯…どうすれば上手くいくんでしょうね……」
繋心「初めてのプレーをすぐ出来ないのなんて当然だ。でもどんな事だってやってみるから始まるんだ…小さな巨人って前に烏野にいたろ?」
武田「日向くん憧れのエースですね」
繋心「名前のまんまだけど身長は170センチそこそこで最初はブロックに止められてばっかだった…それが2年の後半には空中戦で右に出るヤツはいなくなった…ブロックの高さに敵わないならその隙間を狙って打つ…わざとブロックの指先に当てて弾き飛ばす…そうやって小柄な自分の戦える道を作っていったんだ…全部うちのじいさんから聞いた話だけどな…」
武田「烏養前監督ですか?」
繋心「あぁ……じいさんが言ってた事をすげーよく覚えてる…“翼がないから人は飛び方を探すのだ…”」
日向「っ!」
繋心「っ!?」
咲弥「あ……」
“バシンッ!!”
ピッ!
武田「あ゛ぁーーーアウトかぁ!!」
繋心「…………[キラキラ]」
犬岡「すげー……すげーな!翔陽っ!!」
日向「はぁ……はぁ……はぁ……っもう1回!!」
―――――――――――――――――――
“スカッ………”
咲弥「あ……」
日向「キャプテン!」
咲弥「ナイスカバー!大地!」
西谷・東峰「「ぅわっ!」」
西谷「ナイス尻拭いっ!大地さん!」
その後も互いにボールを落とさない状況が続く……
咲弥「やっぱり音駒の繋ぐ力が凄い…中々ボールが落ちない…」
山本「研磨!もう1本だコラァ!…………たとえ攻撃が平凡だと言われようとも俺が音駒のエースだ!!」
“バシンッ!!”
ピッ!
山本「よっしゃーー!!」
咲弥「みんな……頑張って……」
武田「日向くんと影山くんの速攻は中々合いませんねー…」
繋心「今までの影山が完璧に日向に合わせる変人速攻と違って今やろうとしてるのは普通の速攻だからな……日向にも技術的成長が必要なんだ…何度も何度も合わせて体に覚え込ませるしかない……でもそうやって鍛えていって使い分けが出来るようになったら……」
猫又「その時は鬼と金棒じゃなく鬼と鬼だな……」
~烏野 13-17 音駒~