第11章 メイド服を脱がせて レオナ・キングスカラー
「様呼びした罰だ」
「いやあのダメですってば、これから式が始まるんで、んん!」
顎を引き寄せられ、唇が乱暴に重なる。
レオナ様は少し眉間にシワを寄せると、舌を入れる前に唇を離した。
「え…なんで…」
「なんだその油」
「油って…リップのことですか?」
不味い、そう言うとレオナ様は手の甲で無遠慮に唇を拭った。
その様子を見て微笑んでいると、レオナ様が私を横抱きに抱えた。
「で?ちょっとキスしただけで物足りなそうにしてる変態なプリンセスはどこの誰だ?」
「えっ、あのっ、そんなつもりは」
ぽすん、と優しくベッドに下ろされ、どうしてこの王宮の部屋には都合よくベッドがあるのだろうと恨めしく思う。
大体、ここで抱かれてしまっては1人でこのドレスは着られないし、せっかくのメイクもヘアスタイルも崩れてしまう。
「あ?期待してんだろ?」
レオナ様はじりじりと距離を詰めてくる。
「だめ、あの、ここでは…あっ」
レオナ様はドレスをまくりあげて太ももを手のひらで撫で上げる。
こそばゆい快感が伝わり、一瞬警戒を解いた内にレオナ様に押し倒された。