第4章 おもちゃがおもちゃでなくなる日

ひなこside

その日大倉さんは

私が作ったごはんを


それは美味しそうに

食べてくれて


「ごちそうさん…

もう、食われへんわ笑」


そう言って笑う顔に



なぜだか大倉様は

もう私に連絡をしてくることは

ないんじゃないか？



そんな気がして

胸が痛くなった…



別れ際

大倉様が私に言った言葉は


"ありがとう”でも

"またね“でもなく



「バイバイ笑」の一言で



その日を最後に


今までのことが

すべて嘘だったかのように
　

私の前から

大倉様は消えてしまった…