第16章 鉄心
~ 碧 Side ~
インターハイ予選が終わり練習が3倍となり帰る時間帯も遅くなった
『もう・・大輝のせいで腰痛い・・・』
私は練習後部室に残って各学校のデータをまとめてた
『・・・さて、まとめ終わったし今日はもう帰ろう』
誠凛の課題点もださないと。みんな部活やってるけど全然入ってないし
このままじゃウインターカップで勝てない
ガチャーーーー
「リコから聞いてたとおり可愛い後輩が入部してきたんだね」
部室からでて体育館を出ようとしたら声がした
声がした方を向くと・・・
『木吉鉄平・・さん??』
「このー木・・・の木に大吉の」
『あ、大丈夫です!知ってます!!
先輩の事は前から知ってましたがまさか誠凛だったとは!』
「知ってたのか さすが帝光中だね
碧ちゃんでいいかな?」
『はい!いいですよ!・・・鉄平さん・って呼んでもいいですか?』
「なんて呼んでもいいぞ」
本物の木吉鉄平さんだぁ・・・!
中学の頃試合で見かけたけど最後まで諦めることなく頑張っていた姿に惹かれた
・・・あの頃の5人に足りなかった物を持っていたから・・
そんな先輩がまさか誠凛だったなんて!