• テキストサイズ

ネモフィラを夢に見る

第8章 Bourbon







バ「・・・どうやら、お気に召したらしい。」




消印のない手紙。安室透の部屋の郵便受けに新たに投函されていた。

部屋に戻り、手紙を開ける。暗号でもなんでもない、ただの手紙だった。




日本の手紙では拝啓だとか、いろいろ前置きが必要だと分かってはいるけれど、省略させて頂く。きっと、それは貴方のためにもなるだろう。
さて、先日の依頼は実によく出来ていた。流石は探り屋と言うべきだろうか。貴方のその正確さを見込んで、次の依頼をすることにする。

次ページに記載する単語から思いつくものを報告すること。




バ「・・・思いつく、もの?」



2枚目をめくると、単語が記載されている。




子供

アメリカ

日本



期限は1ヵ月。
今回の報酬は貴方に一任しよう。直接会う、に関連する以外のことで、私が叶えられる範囲のものなら何でも構わない。
以上





バ「・・・子供、アメリカ、日本か。共通するものを挙げればいいのか、それとも、これらに関連する何か・・・か。」




しかも、今回の期限は随分と長い。深くまで探せということだろうか。

以前の報告で何を見られたのだろうか。何も分からないままだ。けれど、何かを見られている。情報網か、出どころか。・・・いや、ただ俺の出方を見ているだけ、か?




バ「・・・喰えないやつだ。フォーギヴン。」





必ず、正体を暴いてやる。




/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp