第1章 ロードを続けてほしくて
総北高校は学力的にそこまで切羽詰まって入る必要はない
私でも純太でも少し勉強すれば入れる程度の学校である
…私達は無事に総北高校に合格した
もちろん、合格発表も二人で見に行った
家からどんな乗り物でどうやって行って、どのくらいの時間がかかるのかなー、なんて言いながら
ほぼ通学路を確かめる形で合格発表に向かった
帰り道、たくさんの書類を持った私達は家に向かって自転車を走らせていた
…もちろん、純太が乗っているのは普通の銀チャリと呼ばれる自転車だけど
「高校生活、楽しみだね」
手嶋「まぁな…ロードはやらないけど」
「んもうっ、分かったから!」
…今はまだいいんだ
またいつかロードの魅力に気付かせてあげるんだからっ!