• テキストサイズ

テイクアウト

第2章 テイクアウト


今日も音ムシャのライブでいつものハコに来ている。
友達の▲▲はお目当てのyu-kiと楽しそうに話し込んでる。
私は…スマホを弄るフリをしながら、あの人の姿を探す。

見当たらない…

いつもならもう楽屋から出て来て挨拶ぐらいするのに…
今日はライブ中も一度も目が合わなかった…いや、合ったけどすぐに逸らされた…
なんで?いつもならニコって笑ってくれるのに…私何か嫌われるような事した?

そんな事を思いながらボーッとカメラロールを眺めてた…ら
「◆◆、またkeiの写真見てるー」
と背後からitsukiがニヤニヤしながら声を掛けてきた。
「ちょ…itsuki!声デカい!つか、覗き見なんて反則やろ!」
即スマホの画面を消してitsukiを睨む。
「keiの写真に夢中になってる◆◆が悪い」
と、もっともな事を言われ言い返せない自分にイラッとする。
「itsukiマジでムカつく…」
「え!?そんな事言うてもえぇの?せっかく、kei呼んで来たろうと思ってたのに〜」
と、これまた腹の立つ顔で言うitsuki…!!
「いいよ!keiなんて別にどうでもいいし!」
思わず意地を張って発した言葉を、ちょうど楽屋から出て来たkeiに聞かれた…

「え…◆◆…それほんま…?」
捨てられた子犬のような顔でこっちを見る、kei…
「あ…えと…今のは売り言葉に買い言葉ってやつで…」
「もうえぇよ…俺、◆◆にそこまで嫌われてたんやな…」
私の言葉を遮り、悲しそうな表情で呟くkei。
そのまま喫煙所に行ってしまった。

/ 5ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp