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Beloved villains 〖ツイステ短編集〗

第6章 レオナさん、アズールくんの分岐夢



これは、オクタヴィネル寮のいざこざの少し前のお話

レオナ先輩と付き合って2ヶ月、基本的に女の人に優しいレオナ先輩とは喧嘩もなく、順調なお付き合いをしていた
手も繋いだ、キスもした、その先も



コンコン
『レオナ先輩、朝ですよ〜!起きてください!』

朝のレオナ先輩は機嫌が悪いのでラギー君に起こすことを頼まれている、私が彼女だからか、女だからかは分からないけれど........

........いつも通り返事がない、仕方ないなぁ。

『入りますよ〜、レオナせんぱ........っ!?』

いつも通り、レオナ先輩は寝ていた。いつも通り。
でも、いつも通りじゃない光景だった


なんで、監督生が、横で寝てるの、、?


「........ん、るせぇな........朝か........っ!?」

レオナ先輩は不機嫌、という顔を隠さずこちらを見る
そして、横に寝ている監督生に気づき、目が丸くなっている


『あ、え、と........お、お邪魔しましたっ、!』

見てはいけないものを見てしまった気がする、一緒のベッドで1晩過ごしてた。浮気?いや、私が浮気相手?走りながら考える

たしかに最近、よそよそしい態度を取られることがあったかもしれない。好きとか、愛してるとか、一切言われた記憶もない。

『(ああ、でもそうだ。私は苦しんでいる先輩のオーバーブロット、止められなかったもん。)』

何を言っても、煩わしそうな顔をするだけだったレオナ先輩の顔を思い出す。私の気持ちは最後まで届かなかった。
監督生はいとも簡単にレオナ先輩の心の中に入っていった、わたしではできなかったことを、彼女は簡単にやってのける


『(こうなること、何となく分かってた。私には無いものが彼女には沢山ある。........私が足枷になってるなら解放してあげなくちゃ。)』


第2王子だから、と縛られ続けていた彼に、好きな人だけはせめて........


泣くな、覚悟をきめろ、
お別れしなきゃ

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