第18章 ー職場体験・速すぎる男ー
『ちょ…ホークス、ちか
壁に追い詰められ手で逃げ場を塞がれる
「なぁ……お前体育祭で
1位になった奴と付き合ったのか?」
なんでそんな事を聞いてくるのかーー
『あんなので付き合いませんよ
…それに全部が終わってからじゃないと
そういうのは私、、考えれないですから』
「両親のこと…か」
その言葉に頷くとフワッと抱き締められる
『ホ、ークス?…』
「もう少し…待っててくれ
お前が笑って過ごせる世の中にするから」
『何で、私?』
たった一度しかあったことの無い私達
そんな私の為に彼が何故奮闘するのかーー
「さぁ何でだろうな?…あぁ、そうだ
俺欲しいもんは我慢出来ない性分やけん」
彼は髪をひとすくい取りそこにキスを落とす
その目はまるで獲物を狙う鷹の目だ
「その時までお前が誰と何しようが自由さ
…ただその時が来たら覚悟しときなさいよ」
それだけ言うと彼は部屋を出ていった
『本当…男の人って勝手だわ』