• テキストサイズ

【ヒロアカ】〜復習に囚われた天使〜

第16章 ー募るそれぞれの想いー



「それではこれより表彰式に移ります!」

空に上がる爆竹と共に始まる表彰式ー

3位だった私も常闇と並び壇上に立つ

「もう身体は大丈夫か?」

『うん!もう完全復活だよ〜
…てか勝己…1位と思えない格好だね』

「もはや悪鬼羅刹…」

私たちの横に立つ勝己は
両手を拘束され口枷もされている

目覚めてからというものの
暴れてたから仕方ないとはいえ
ちょっとやり過ぎだと思うが…笑

「メダル授与よ!今年メダルを贈呈するのは
もちろんこの人!…
「私がメダルを持って来た」
我らがヒーローオールマイトォ!」

空から現れたオールマイトの声と
ミッドナイトの声がもろに被り
気まずい空気の中進むメダル授与

「神無月少女、おめでとう!!
万全の体制であればもっと戦えただろう!
それと君の個性は底が見えないものだ…
これからももっと高みを目指していこう!
あと緑谷少年の怪我もありがとう…」

ギュッと抱きしめながらアドバイスする彼

最後の言葉は私にしか
聞こえないくらいの小ささだった


ーーーーーーーー……

「さて爆豪少年!!っとこりゃあんまりだ…
伏線回収見事だったな」

オールマイトが勝己の口枷を外しながら
言うと彼の顔は更に凶悪になっていく

「オールマイトォこんな1番…
何の価値もねぇんだよ!
世間が認めても俺が認めてなきゃ
ゴミなんだよ!!!」

(…本当負けず嫌いなんだから)

メダルを受け取ろうとしない勝己に
無理やりメダルを咥えさせるオールマイト

「さぁ今回は彼らだった!しかし皆さん!
この場の誰にもここに立つ可能性はあった!
ご覧いただいた通りだ!競い!高め合い!
さらに先へと登っていくその姿!!
次代のヒーローは確実に目を伸ばしている!
てな感じで最後に一言…皆さんご唱和下さい
せーの…「プルスウル」「プルス…え?
お疲れ様でしたー!!!!」

そしてまたもや会場の声と
オールマイトの掛け声は合わず
グダグダに雄英体育祭は幕を閉じた
/ 198ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp