• テキストサイズ

【ヒロアカ】〜復讐に囚われた天使〜

第14章 ー雄英体育祭・レクリエーションー



「おーっと!何だ何だ!?」

『相澤先生ー!一緒に来てください!』

実況中継しているプレゼントマイクのいる
モニター室へ向かって先生の名を呼んだ

「何で…俺なんだよ」

「早く行けってイレイザー!!
大事な生徒ちゃんがお呼びだぜぇ!!」

マイクに唆されながら
面倒そうに歩いてくる先生

私はその手を掴みゴール目指して駆け出した


結果は2位で係の人にお題のカードを渡す

「お題は…あれ?え?!そういうこと?」

係の人がカードを見ながら相澤先生と見比べ
顔を赤らめながら口をパクパクさせていた

「おい、何て書いてあったんだ?」

その様子に不思議そうな先生が
カードを覗き込み驚いた顔をしている

『"好き"ってlikeでも良いですよね?』

「…そういう事か」

私のその言葉に係の人は残念そうに
相澤先生は少し機嫌が悪そうに見えた

借り物競争が終わって観客席に戻る中
相澤先生と途中まで一緒に向かう

『先生、どうかしました?』

「…何でもねぇよ」

何だかいつも二人でいる時より
冷たい空気に感じるのは気の所為だろうか

そして結局お互い沈黙のまま
別れ道まで来てしまった

「じゃあ…トーナメント頑張れよ」

それだけ言って行こうとする先生
反射的にその腕を掴むと振り返った
彼の顔が思ったより近くて戸惑う

「…何だ」

でも無表情を崩さない彼の態度に
私はちょっと悔しくて耳に顔を近づけ

『でも先生の事…特別ですよ』

「?!な…」

『それじゃ、トーナメント見てて下さいね!』

漸く無表情が崩れた先生の顔を見て
私はニカッと笑い観客席に戻ったのだった
/ 198ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp