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Mirror【R18】

第3章 健全な精神は健全な肉体に宿りかし


「あれ、姉さん。 急いでどうしたの」

暢気な声が聞こえて顔を上げると家から逸巳が出てくる所だった。

「遅いから迎えに行こうと思って、LINEしたんだけど……姉さん?」

「ご、ごめんね。 気付かなくて」

「なんかあった? 顔色が悪い」

澤子を家の中に促しながら逸巳は訝しげに彼女と辺りの様子を見回す。

「ううん、……何でも」

三木のあの顔が頭から離れない。

澤子はそれ以上何も言えず、弟に引きつった笑顔を返した。






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