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仮面ライダーウィザード 

第8章 「思い出を買うために」




後をつけるとある一軒家から愛実が出てきた

『ここは…』

頭の中に流れ込んできた映像の家とそっくり…

『昔…住んでたのかな…』

外装はまだ新しい感じみたいだけど…

『あの映像の子供…あれは幼い頃の愛実さん…』


《そうだよ…》


『え…?』


《愛実ちゃんは昔ここに住んでたよ…》


『木の精…』


《ここに住んでいるときはとても幸せそうだった…》


『どうしてここが売家になってるの…?』


《愛実ちゃんの父親が…詐欺師に騙されて…この家に住めなくなってしまったんだ…》


『!!』


《だから愛実ちゃんは…この家を取り返そうとしてるんだ…》


『だから…お金が必要なんだ…』

あの決意の顔は…そういう意味で…


《危ない!!》

『え…!?』


ボッ!!!!


家が…燃えてる


『どうして…!!』

は弓矢を出し、家に向かって放つ

『私の弓矢じゃダメだ…!』

携帯で晴人に連絡を

『晴人!!早く来て!!』

晴人《は!?どこに!?》

『愛実さんが買い取ろうとしてる家よ!!』

晴人《…煙…?》

『晴人の力じゃないと…!!きゃあっ!!』

晴人《!?おい!!》

《またあなたですか…》

『ファントム…!!あなたなの!?この家を燃やしたのは!!』

《そうですよ?これが彼女の心の支えと思いましたので…》

『最低…!!』

は弓矢を構え、ファントムに放った

《残念ですが…これ以上邪魔をされるのであれば…!!》

ファントムは矢を避け、の首を絞めた

『うっ…!!』

《あなたを殺すしかないですね…》

『セイ…レーン…!!』

の指輪が光り、セイレーンが現れる

『そのまま家の火を消して…!』

セイレーンは頷き、家に水をかけていく

《本当にあなたは邪魔ですね…!!》

ファントムの手に力が入る

『離し…て…!』


ドォンドォンドォン!!!


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