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イカロスの翼【ヒロアカ】

第2章 異なる日常




「とりあえず今日は各自部屋作ってろ。今後の動きは明日また話す。以上、解散」
「「「ハイ先生!!」」」


寮の中を見て周り、一通り施設案内が終わったところで、相澤は号令をかけた。
現在地は、男子部屋4階廊下の一画。
このタイミングを待ってましたと言わんばかりに、集団の先頭でポジショニングし続けていた飯田が、グルン、と背後を振り返り、高々と挙手した。


「みんな!では君のところへ戻って自己紹介をしよう!出席番号順に並んでくれ!」
「いいじゃん、それぞれのペースで。一気に名乗られても覚えらんないだろうし。挨拶しなさそうな人は爆豪くらいだし」
「確かにそれもそだなー。爆豪!今、俺と一緒にんとこ行こう」
「あァ!?行かねぇよ、テメェらから来いや!!!」
「おっ、じゃあ連れてくるわ!他のみんなも、今話しちゃいたい人いたら、待っててくれ」


石化したままの飯田の元から、各自マイペースにいこう、と提案した耳郎が離脱する。
向こうから挨拶に来たら名乗ってやんよ、と意訳できなくもない爆豪の返事を聞き、切島が有無を言わせずに爆豪をこの場にステイさせたまま、立ち去った。
約半数ほどの生徒達がその場に立ったまま、談笑を始めた直後。
軽快な足音をたてて、切島が駆け戻ってきた。


「、リビングにいねぇ。もう個室に行ったのかもなあ。女子、見かけたら俺に声かけてくれ。他のみんなにも伝えるから」
「おっけー!じゃあまずは、交えての女子会だー!」
「ちゃんのお部屋探すぞー!」


パタパタと駆け出す女子達を眺めていた切島の背後で、小刻みに震え始めていた飯田が口を開いた。


「切島君、今日、焼肉、なのかい」
「おぉ、わり!先生に任されたの飯田だったな、こっから後の仕切り頼むわ!」
「大丈夫!むしろ助かる。俺はこれから、転入生との親睦を深めるレクリエーションを企画しなければならない!」
「キバるなぁ委員長」
「くだらねェ」


そう吐き捨てて、爆豪が自分の個室へと入っていった。
荒々しく閉じられた扉の音に、廊下で談笑していた面々が閉口する。


「…爆豪、相変わらずだなー」


瀬呂の言葉に一同が頷く中、緑谷は、爆豪が姿を消してしまった個室の扉を、じっと見つめていた。

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