• テキストサイズ

〔R18〕複雑なカンケイ。

第11章 2人の部屋


翌朝。

奈々「んんんっ…」
ベッドには私1人。

起きて支度をしようと寝室を出ると…。

桜木「奈々、おはよう」
奈々「おはよう。あれ?孝俊は?」
桜木「今日は仕事だって。さっき出ていったよ。」
奈々「そっか」
桜木「だから今日は俺と2人だよ」
奈々「…っ…!」
今まで岩崎さんとは2人になる事が多かったけど、桜木さんと2人共は初めてで少し緊張する。

桜木「どうした?緊張してるの?(笑)」
奈々「えっと…少し…」
桜木「そっか(笑)2人きりは初めてだもんね。朝食作ったから支度しておいで」
奈々「えっ!?あ!美味しそう!ありがとう。支度してくる」


支度を終えて、2人で朝食を食べた。
ーーーーなんて出来た人なんだ…。
私は心でそう思った。

桜木「どうしたの?そんなに見つめて?」
奈々「いや…出来た人だなぁって…」
桜木「あははっ(笑)そうかな?ありがとう」

朝食の片付けを済ませ、2人でソファに腰掛ける。

桜木「奈々と2人でこんな風に過ごせるなんて何か不思議」
奈々「そうだね(笑)」

奈々「あのさ…」
私が話を切り出した。
それはずっと気になっていたこと。
桜木「何?」

私は桜木さんに、奥さんがいるのに何故私とここにいるのかを聞いた。
すると、少し俯いて桜木さんは話し始めた。

桜木「それはね…」
若い頃に結婚をして、すぐに子供を授かり夫婦円満な日々を送っていたのだとか。しかし、子供が大きくなって家を出てから夫婦関係は変わり、奥さんの不倫が発覚。話し合いの結果、離婚はせずにお互い何も干渉しない。というところに落ち着いたらしい。
奈々「…ごめん…辛い話させちゃった…」
桜木「いや、気になってたよね。こっちこそ黙っててごめん。」

少し気不味い空気になってしまった…。

奈々「雅弘…あのゲームの時さ…私とするの…嫌じゃなかったの?」
私は突然問いかけた。
/ 66ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp