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〔R18〕複雑なカンケイ。

第5章 忘れかけた頃に


あのゲームから半年。
4人は何事もなかったかのように、いつもと同じ日常を過ごしていた。
そう。あの事件が起こるまでは。

奈々「透!おはよ〜。早く起きないと置いていくよ〜?」
透「奈々〜。待ってよ〜」

そう、私たちは今日から社員旅行!年に一度の楽しみ!
いくつかの班に分けて数回に渡り行われる行事。
私たちは通勤している店舗が違うから、いつも日程を合わせて一緒の班にしている。

奈々「今年は誰がいるのかな〜。楽しみ〜」

ウキウキしながら早めの朝食を済ませ、透と集合場所の空港へと向かった。

奈々「おはようございます!」
岩崎「おう、花谷!おはよう。今年は一緒の班か。よろしくな。」
桜木「花谷おはよう!朝から2人で一緒とは相変わらず仲が良いな。」
透「岩崎さん、桜木さん、おはようございます!あはは、ありがとうございます(笑)」

何という偶然なんだろうか…
あのゲームに参加していた2人が一緒の班になっていたのだ。
心がざわつく。忘れかけていたあの出来事を思い出して。
後々、思い返してみれば、4人ともどこかぎこちなかったような気もする…。

全員が集まった為、間もなく出発の時刻。
私はお手洗いを済ませようとトイレに向かった。
それが間違いだったのか…運命だったのか…

ガチャーーー

女「…っ!?」

奈々「……えっ?」

衝撃が走った。
目の前で薬物の取引きをしていたのだ。
奈々(今思えば、あの人たちもなんてバカな所で取引きしていたんだと思ってしまう…。)

そして私は、本能がまずいと思ったのかその場をすぐに離れ、会社の人たちに合流した。

少し顔色が悪い私を見て透が心配そうに聞いていた。
透「奈々?どうしたの?顔色悪いよ?大丈夫?」
奈々「大丈夫だよ!気のせいじゃないかな!」

この時、素直に話をしていれば後にあんなことにはならなかったと後悔している。



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