第4章 徐々に人脈が増えている件。
もしかして、あれは本田じゃなかったのか?
それとも本田が女なのか?
その疑問がずっと俺の中で渦巻いていた。
そして海にいた美少女。リヒが「お姉さま」と呼んでいた。
あれも本田なのか。いや、あれは別人?
「あーーー!もう頭がおかしくなりそうだぜ!!」
ブンブンと頭を振っていると、後頭部にひやりとした感触が当たった。
「貴様、ここで何をしている!」
この声はバッシュ。
と、いうことは頭に当たっているのは銃器だろう。
「はずれです。鈍器です」
横からスッとリヒが現われて、俺に言った。
「へ?」
「昼間からねえさ…いえ、本田さんのお宅に忍び込むなんて許しません」
そう言ってひゅっと空気を裂くような音が聞こえたかと思うと、釘バットが俺の視界に入って来た。
ぎゃああああああああ!!!!