• テキストサイズ

とりかえばや!(ヘタリア)

第4章 徐々に人脈が増えている件。








まさか?
まさか!?
いやいやないない。
だって、本田は男だろ?
見るつもりはなかったんだ。





ギルベルトの☆楽しすぎる昼下がり




「…だ、れ?」

「なんだ、お前風邪ひいたのか!ケセセセ、良かったなバカじゃなかったんだな」

「おかあさん?」

「はぁ?」

「今熱があるみたいだからもう少し寝るから…」

そう言って本田は俺に背を向けた。

おかあさんはねえだろ。

本田の家の前を通りかかったので、ひとつからかってやろうと家に侵入すると、本田は寝室で寝込んでいた。

「お前、薬とかないのか。水枕は?」

「うーん…」

反応がない、ただの屍のようだ。

何を聞いてもうなるだけで反応のない本田に、俺はほとほと困った。

「…お前…、やっぱりバカだろ…」

やっぱり常識的に考えてみればバカのが風邪ひくじゃねえか、と突っ込みながら、俺は台所に向かった。

とにかくこの家には余計なものが一切ない。

水枕が余計なものなのか分からないが、水枕もなかったのでタオルを水にぬらして頭に乗っけておいた。

しばらくそれを眺めた後、

「・・・で?…風邪引いた奴に、他に何すればいいの?」

答える相手もいない虚空に向かって俺は独り言を言っていた。
/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp