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もう迷わない辿り着けるまで〔気象系BL〕

第4章 邪魔者



今だけ……
と、必死に気持ちを抑えていたものの
それでも、嫉妬は消はしない。

翔は、智の部屋の暗い窓辺に視線を向けると
一つ小さく吐息をつき、駅の方へ歩きだした。

『愛してる』

ただそれだけのことが、許されない世界がある。
想うだけでは守れないものがある。

7つ年上の元教師。
それも男同士の恋人。
世間の常識とやらで考えれば、やはり智が翔を
誘惑したということになるのだろう。

知っている……
だから、不安になるのだ。


智は、たかがマネージャーにまでも、
ヤキモチを妬いてしまった。

しかも、ヤケを起こし意地になって
他の男と遊びまくってしまう。

もしかしたら、智を一番追い詰めて
しまっているのは、自分なのかもしれない。

「くそっーーーー!」
と、翔は、転がってている空き缶を
思いっきり蹴り飛ばした。

それは、あっと言う間に夜の闇に消えていった。

この足で地面を蹴って、華麗にゴールを決める。
それが夢だったのにーー…。

だけど、今は、
この世で一番キズつけたくない人が
自分の夢のためにキズついていく。



「サイテーだ……!!!!」



夜の闇に向かって
翔は押し殺した声で唸っていた。

何が世界のフォワードだよ。
愛する人を支えきれず、信頼も得られなくて

何が、センターフォワードだーーー!!!!!











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いつも応援ありがとうございます!!
嬉しいかったからこの章最後まで
出しちゃいました!!

さて、さて、明日より新章です!!
ふふ…いよいよお互いの思いが
爆破していきます!!
お楽しみに…

kouより


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