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もっと。

第1章 もっと。



「フロイド…先輩?」


怖い、ただでさえ大きくて圧倒されるというのに、今は完全に上から見られ、逃げ場もない。じりじりと近づいてきて長い手足に挟まれてしまう。怖くて顔を見ることができず目を伏せると「こっち見ろよ。」と言って顎を掴まれ無理やり向かせられてしまう。


「怖い?だいじょぶだいじょぶ、怖くないよ〜」


そんなことを言ったって捕食者の顔をしているフロイド先輩に恐怖心しか湧いてこない。これから起こることなんて想像ができる…
恐怖で声を出すこともできず、もう先輩が飽きるのを待つしかない…。



「今から何するかわかる〜?交尾ごっこだよ、小エビちゃんのこと、い〜〜〜っぱい気持ちくしてあげるね。

あ、でもジェイド帰ってきちゃうから早くしよっかぁ。」


ジェイド先輩の名前を聞き思わずフロイド先輩の胸板を押して抵抗した。敵うはずもないのに。


「ぃ、いやっ…やだっ、やだ!」


脚をバタバタと動かして抵抗しても何の意味もなく押さえ込まれてしまう。



「暴れんなよ…あ。」


何かを思いついた素振りを見せると目を閉じて一息吸い、「監督生さん、心配しなくても大丈夫ですよ。すぐに良くなりますからね。」と笑って見せた。


それはまるで、ジェイド先輩のように。


そのままそっと唇重ねられる。柔らかい感触。先輩の唇は冷たかった。
触れるだけのキスをし、酸素を求めて口を開けると先輩の舌が入り込んでくる。長い舌から逃げるように動かすがすぐに捕まってチュッと吸われたり絡めとられる。ときどき先輩のギザギザの歯にぶつかると痛みを覚え眉間皺を作る。
私の口内を堪能しながら、手で体を撫で始める。肩、胸、腹部、脚…上から順番に撫でられると甘い声が漏れる。


「ぁっ…んん……せんぱ…い…」


さっきまでの恐怖心は嘘のようで、段々と先輩の舌の動きに応えようと必死に動かした。


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