[おそ松さん][カラ松][閲覧注意]レイクサイドロッジ
第1章 静かな湖畔のロッジ
夏休みに入り、カラ松は仲間たちと共に湖が綺麗と評判の高いロッジにやって来た。そのカラ松たちを乗せた車が駐車場に停まる。
「おー、静かでいいな」
「空気ってこんなにうまかったっけ?」
「それだけ都会の空気は汚れてるんだな」
ロッジは全てのコテージが湖の上に建っている造りになっていた。
「おお、これが噂の湖か!噂に違わず、綺麗だな」
「イッツ・ビューティフル!」
「ばーか。やめろ、カラ松。お前の台詞はいてぇんだよ」
ワイワイと話ながら受付にたどり着いた。だがそこには人の気配がない。
チン!ベルを鳴らしてしばらく待つと、初老の男性が現れ、カラ松たちを見て愛想のいい笑顔を見せる。
「これはこれは、ようこそいらっしゃいました。お待ちしておりましたよ。空いているコテージがまだありますので、お好きな場所をお使いください」
「本当ですか?!ラッキー!」
「当ロッジはお食事をこちらでご用意しております。時間は各コテージに置いてございます利用上の注意をご覧下さいませ。お風呂は天然の露天風呂がございますので、そちらをご利用下さい」
「分かりました!」
意気揚々とそれぞれコテージを選び、中に入ったカラ松はテーブルにあった注意書きを読んだ。
「ふむ。朝は7時~10時、昼は11時~2時、夕食は6時~9時か。オーライ。露天風呂の場所は……おお、結構近いな」
カラ松は露天風呂を見に行った。ロッジのすぐ側、湖が見える場所に存在した。本当に天然でできている。
「だがこれでは、他の人に丸見えだな。ああ、そういえば水着持参って言われてたな。こういうことか。シャワーはコテージにあったから、浸かるだけの場所だな」
一人頷きながら見て回った。湖は近くで見ても美しく、底が見えるくらいに澄んでいた。魚もいる。
「水着の必要性はここにもあるな」
見渡すとボートがあった。早速受付で聞いてみようと思い行ってみると、またしてもそこに管理人はいない。
「まあ、色々忙しいだろうけどな。だがこうもいないって、どうなんだ?」
チーン!呼び鈴を鳴らすが出て来ない。
「ぁあ?」
何度も鳴らすと、ようやく出てきた。
「申し訳ございません、お待たせしました。今夕食の用意をしておりましたので、その音で書き消されてしまいました」
「湖のボートって、使っていいのか?」