第3章 媚薬の力
ある日の帰り道。
成瀬はまだレポートがあるとかで宇佐美さんと由希は一緒に帰路についていた。
「由希ちゃん、これあげるっ」
「…あ、ありがとう。これ何…?」
「なんかこの間エステに行った時に、試供品でお配りしてるーってチョコ貰ったんだけど、私今ダイエット中でさ。」
…この体型でダイエット?と由希は一瞬思ったが、
「ありがとう。…じゃあいただくね。」
「うん、貰って貰ってー!なんかね、リラックス効果があるとか言ってたよー!あと…なんか言ってたけど忘れちゃったっ!」
「リラックス効果かぁ…」
そうこうしてるうちにアパートに着いた。
「じゃねっ由希ちゃん!今日明日部活もバイトもないらしいから、準備して諏訪さんちにお泊まりなのっふふふ〜っ、成瀬くんもくんの?」
「多分…レポート終わったらくるんじゃない、かな?」
「じゃっお互いたのしもーね!バイバーイっ」
「バイバイ。」
…宇佐美さんテンション高かったなあ。