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【鬼滅の刃】かざぐるまの恋【我妻善逸夢】

第8章 稀血



渡されたお守りを
懐の深いところにしまった。

善逸が助けてくれた命、無駄になんてできない。
今、私にできることをしなきゃ。


「みんな!起きて!ここから出るよ!

怪我をしている子は先に…!」



穴から這い出ると、すっかり日が暮れていて
あたりは真っ暗だった。

遊郭のすぐそばで、女たちの悲鳴や
奥底から何かが爆ぜるような地響きが
ビリビリと全身を駆け巡る。

嫌な感じしかしないのに、
私は生きているんだと思い知らされた。


「痛っ…」

女の子たちを逃している間に
瓦礫に引っ掛けたのだろうか。
腕から出血している。


「このくらい、善逸に比べたら…」


どうってことない。
それにしても、このあたりの遊郭は
他のところより酷い。


「これも蕨姫が…?」


楼の壁は鋭い刃で切り落とされたようだった。
外から丸見えだ。
またいつあの帯や、蕨姫が襲ってくるとも分からない。


ーーウガァァアアァ!!!


驚いて振り向くと、
長い黒髪を振り乱した女の鬼が
私を掴みかかろうと飛んできた。


(…!?他にも鬼が…!?)



鋭い爪が、首に届きそうになったその時


ーーガチィィッ!!!



「禰豆子!!だめだ!!耐えろ!!」


燃えるような赤い目をした男の子が
刀で鬼の口をふさぐ。

転がるように後ろへ倒れるが、鎮まる様子はない。



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