• テキストサイズ

one piece of my Dream [ワンピース]

第6章 嫉妬




***********


誰かの気配で目が覚めた。

………ゾロだ。

少し口の中が苦い感じがして、確かめる。

「……にが……」

サンジにもらった紅茶を一口含み、甘さで口直し。

「なんで苦いか、教えてやろぉか?」

ゾロが僕の横に座り、顎を引き寄せる。

「あちっ-----…」

その動きで揺れた手がカップの中の紅茶をこぼす。

「クソマリモ、余計なことしてんじゃねぇ」

サンジがタオルを渡してくれようとした瞬間------

「こぉしたんだよ----…」

再び、ゾロに顎をひかれた。

「………っ?!……」

「クソマリモっ--」

唇に触れる柔らかな感触と、サンジの声。

少し開いた間から入れられた舌の感触が僕の口内を侵す。

「……甘っ……」

驚いて固まってしまっていた僕から離れたゾロはボソりと呟き、親指で僕の唇をなぞる。

「あのコックが、お前が寝てるうちにしたんだよ」

チッと、舌打ちをして立ち上がったゾロは、

寝る。と言ってキッチンをあとにした。

「………えっと……サンジさん?……」

状況が掴めなくはないが、真相がわからない。

「…つい、ね……」

顔を赤くして視線をそらされ、なんだかそれ以上聞けなかった。






/ 155ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp