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one piece of my Dream [ワンピース]

第6章 嫉妬



「…ゾロ、あんたに怖がってんのよ……外で待ってるわよ」

ナミがゾロを連れて外へ出ていった。

……この時代の刀、よくわかんないから一緒に選んで欲しかったんだけどな……

「……行ったか?…」

「…あっ、はい」

顔だけ出して確認する。

「…なぁ、綺麗な顔のあんちゃん……あいつらの仲間か?

……それとも人質か?…」

手配書になかったもんなぁ。と言って、ゆっくりと店内に出てくる。

「………えっと………僕は…」

ちらっと二人の方を確認して、また振り返ると、

「……わかった……皆まで言わんでええ。

ちょい待ってな--」

何かを悟ったように奥に消えていった店主は真っ青な鞘の刀を持ってきた。

「…これ持っていき……ロロノアに腕では勝たれへんかもしらんけど、しっかりとした代物…

大業物21工の一振り。『青龍』

あの伝説ともなった守護神、青龍の骨と血を一緒に溶かして造られたっちゅうやつや」

ほれ。っと渡された青龍は見た目ほど重くなく、僕の手にしっくりと収まるものだった。

「…大業物21工の一振り……って、すごく高価なものなんじゃ………

僕、お金持ってないです…」

「ええんや。

もしもの時に役立つやろ。綺麗な顔のあんちゃん。

今は辛いかも知らんけど、いつかはええことあるでぇ」

涙ぐみながら僕の肩を握り、頑張れと、なぜか背を押して見送ってくれた。



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