one piece of my Dream [ワンピース]
第5章 嫌いではない
ぐぅ~---
僕のお腹の音が鳴る。
「おなかすいた…」
床のカーペットの上に寝転がり、天井を見上げる。
バンッ!
突然開いた扉に、意識を向けると、ゾロが立っていた。
「…………なに?…」
僕、まだ怒ってるんです。
「………」
本当に、怒ってるんですから。
「……………」
本ッ当に、怒ってるんですからね。
「……………」
「…さっきは、悪かったな」
「………………」
……謝られました。
「……機嫌直せよ……」
「………………」
僕の横に腰掛ける、ゾロ。
今思えば、なんだかんだで僕の横によく座る。
「……なぁ……」
「…………………」
目と目が合い、気が付けば至近距離。
「…俺に……キスしないってことは…
嫌いってことか?」
…あれ、その話題?
僕、その時のこと覚えてませんよ?
「………………」
でも、確か、サンジさんにもしなかったって聞いたけど……
「………しん?」
……したのかな?
「…俺のこと…嫌いか?…」
「…嫌いではない」
「………そっか…」
そのまま僕たちは、しばらくの間動かなかった。
ねぇ、キヨ。
『嫌いではない』って言っちゃったけと、どぉいうことだろ?