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〜愛さえあれば関係ない〜[第五人格]

第1章 理想と現実


画面の向こうはいつも輝いていた。


綺麗な衣装に身を包んだ彼等を見ては日頃死んでいる表情筋が動かされる。


「えへへ…トレイシーちゃん今日も可愛いなぁ…♡そうだ!確か今日はルカくんの実装日だったし、実装記念に囚機の夢絵描こっと!♪( ◜ω◝و(و "」


僕は平凡な大学生の男である。


…でも大学生活はぜんっぜん楽しくない!むしろ辛い!!だってお酒とか飲めないもん!苦いからやだ!!(泣)


それに生まれつき中性的な顔立ちだから男に見られたことなくて、実際告白されたのはいつも男から。女の子に告白された回数は0!これって男としては辛くない!?( ;꒳​; )


だから僕はこうしていつも家でゲームをしている。そんで奇跡的に出会えたアプリゲーム【第五人格】にドハマりしたんだ!


「へ〜ルカくん襲撃も解読もできるんだぁ…JUJUと機械技師足して2で割った感じってこと?うわ何それ超強いじゃん!!ぜっっったい課金する!!!!」


イライきゅんの夜行フクロウあたりから課金を始めた僕にとってURの限定衣装を出すことは神の意思に近い。


ピロンッ♪


「あ、テテゴから通知来てる…なになに?【あなたは数多の人間から選ばれた超超ラッキーな人です。だからコッチにトリップさせたげる♪】…ええええええええっ!?!?嘘でしょ!?僕が選ばれた人間!?!?しかもトリップできるって!?!?!?」


とまぁ一人でギャーギャー盛り上がっていたけど数分経って真顔に戻った。だって21歳の男が一人で騒いでんだよ?悲しくない??((


「トリップなんて出来やしない…だって僕どれも試したけど出来なかったもん(泣)枕元にスマホ置いたりとかしたのにさ(泣)(泣)」


(´;ω;`)メソメソ←しながらお花摘みに部屋を出ようとしたら突然パソコンがビカーッ!!って光だした。


「んぇ!?なにッ眩し…!!」


あまりの眩しさに手で顔を隠したが、”何か”が僕の周りに絡みついたのが分かる。ふと耳を澄ますとあの聞きなれた声がどこからか聞こえてきた気がした。


【ここにいてくれ、永遠に】


そして僕はパソコンの中へと引きずり込まれていったーーー・・・





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