• テキストサイズ

【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第3章 【WelcomeToTheVillains'World】後編


◇◆◇◆◇◆


グリム
「あれ?……道はどっちなんだゾ!?」


ユウ
「こっち!」


私はグリムを追い抜き、先頭になって走り出した。


エース
「お前、どの道だったか覚えてんの!?」


ユウ
「ちゃんと覚えてるから、僕についてきて!」


急がないと怪物が復活しちゃう!


確かこの辺り……


デュース
「あったぞ!魔法石だ!」


やがて光を放つ石を見つけ、私はそれを拾った。


ユウ
「撤収ーー!」


すぐに元来た方へと駆け戻る。


私達が洞窟から出ると……怪物は、大釜の下で暴れていた。


顔のない怪物
「ザワルナア゙アアアアアアアアアアア!!」


エース
「やっば!アイツもう重しを押しのけそうじゃん!」


ユウ
「怖っ!めっちゃ怒ってる!」


私はサッと、魔法石をズボンのポケットに隠した。


見つかったら真っ先に殺される気がする。


グリム
「オイ、デュース!もっと何か乗せるんだゾ!」


デュース
「えぇっと、重たいもの!?」


デュースが、慌ててペンを構える。


デュース
「い、いでよ!大釜!」


ドガシャン!


デュース
「あとは、えーとえーっと、大釜!?」


ドガシャン!!


デュース
「それから、大釜っ!」


ドガシャン!!!


顔のない怪物
「ヌグゥアア!!」


怪物の上に計4つの大釜が積み重なった。


エース
「お前、大釜以外に召喚レパートリーないわけ!?」


デュース
「うるせえな!テンパッてんだよ、俺だって!」


ユウ
「でも効いてる!」


金属製の大釜×4だもんね……ダメージ相当入ってるっぽい。


グリム
「魔法石はゲットした!ずらかるんだゾ!」


グリムが、怪物を避けて走り出した。


エース
「了解っ!」


デュース
「ユウ、急ぐぞ!」


ユウ
「怪物さん、ごめんなさーい!」


私達も、グリムに続いて走り出す。


顔のない怪物
「オ゙レ゙ノ……ダアアアアアアア!!!」


後ろで、怪物の雄叫びと……大釜が吹っ飛ばされる音が聞こえた。


/ 333ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp