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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第3章 【WelcomeToTheVillains'World】後編


◇◆◇◆◇◆


坑道からの脱出に成功した私達は、ひとまずあの小さな家のあたりまで戻った。


グリム
「ここまでくれば大丈夫か?」


怪物が追ってこないのを確認すると、私は力が抜けてその場に蹲み込んだ。


ユウ
「こ、怖かった……!」


アレ絶対夢に出てくるやつじゃん……


エース
「いってぇ……何だったんだよ、さっきの!あんなの居るなんて聞いてねーって!」


デュース
「ただのゴーストではなさそうだったな……」


エースとデュースの反応から見て、あの怪物はこの世界でも普通の存在じゃないことが分かる。


エース
「もう諦めて帰ろーよ」


ユウ
「!そんな……」


エースは肩を落として、面倒臭そうに言った。


エース
「あんなんと戦うくらいなら退学でいいじゃん、もう」


デュース
「なっ!?……ざっけんな!」


デュースがエースを睨みつける。


デュース
「退学になるくらいなら死んだほうがマシだ!魔法石が目の前にあるのに、諦めて帰れるかよ!」


エース
「はっ、オレより魔法ヘタクソなくせに、何言ってんだか」


ユウ
「2人とも、落ち着いて!」


今喧嘩してる場合じゃないのに!


エース
「行くなら勝手に1人で行けよ。オレはやーめた」


デュース
「あぁ、そうかよ!なら腰抜け野郎はそこでガタガタ震えてろ!」


ユウ
「わっ!?」


え、コワッ!デュースって、切れるとこんなキャラになるの!?


エース
「はぁ〜〜〜〜??腰抜け?誰に向かって言ってんの?」


グリム
「な、なぁ……デュース。オマエ、なんかキャラ変わってる気がするんだゾ?」


デュース
「……ハッ!」


デュースが一歩退がり、「ご、ごほん!」と咳払いをする。


デュース
「悪い。少し取り乱した」


あ、元に戻ってる……さっきのは何だったんだろ?


ユウ
「……これからどうしよう……」


2人が少し落ち着いたのを見計らい、私は3人に意見を求めた。


正直、この中で一番役に立たない私が、何かを偉そうに提案できるわけないし……


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