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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第9章 【荒野の反逆者】中編


ケイト
「単刀直入に言うと、次に狙われそうな選手候補をマークして犯人が現れるのを待とうって作戦デス。どお?ちょっとオレたちに協力してくんないかな?」


ジャック
「…………断る。俺は1人で何とか出来るし、お前らに守って貰う必要はねぇ」


ユウ
「1人でいると危ないかもしれないよ」


私が言うと、ジャックの目が私に移った。


ジャックはイラついた様子で、一つ舌を打つ。


ジャック
「…………いらねぇって言ってんだろ」


鋭く睨まれて、私は思わずジャックから目を逸らした。


うう、やっぱりちょっと怖い……


ジャック
「それに……俺が狙われることは、多分……ない」


ユウ
「え?」


小声で聞こえたジャックの言葉に、私は驚き顔を上げる。


ユウ
「今、なんて……」


その問いには答えず、ジャックは「じゃあな」と言ってこの場から去って行ってしまった。


ケイト
「あー。行っちゃった」


グリム
「なんか、ぶっきらぼうでカンジ悪いヤツだったんだゾ」


エース
「あの話の振り方じゃ、誰でもムッとするだろ」


グリム
「ッカ〜ッ!人間ってヤツは、話し方ひとつでいちいちめんどくせぇんだゾ!」


ユウ
「グリムだって、狸って呼ばれたら怒るじゃん」


ジャックは、怒ったから断ったわけじゃないと思うけど……


ユウ
「……どうして、自分は狙われないって思うのかな」


グリム
「あのツンツン頭、自分がカンジ悪い自覚があるんだゾ」


ユウ
「うーん……」


それなら、「俺を狙うヤツなんていない」とか「俺が狙われるわけない」とか、断言される方がしっくりくる……


ユウ
「“多分ない”……」


ハッキリと話してたジャックが、この時だけ小声で話してたことも気になる……


私は、ある考えが頭に浮かんで、みんなの方に目を向けた。


ユウ
「もしかしたら、ジャックは──」


その時、私たちの上に大きな影が差した。


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