第10章 思う 思わない
日向「すごい!! 1ヶ月ぶりのはずなのに…!」
影山「お前ブロックの時の手の出し方が悪い!
止めるつもりならこう!
こうだ!!
聞いてんのかこうだ!!」
日向は影山の言っていることなど気にせず東峰をずっと凝視してる
日向(汗いっぱいで…苦しそうで…でも"小さな巨人"は何回でも跳んでいた
あの時はよくわかんなかったけど
きっとあれが仲間からの信頼と言うやつだったんだ
この人なら決めてくれると
チームのみんなが思ってたから
みんなが あの小さなエースに繋いだんだ
そんで きっと
アサヒさんもそれと同じだ)
「…」
影山「…おい」
日向「エースすっげえな!ブロックいてもいなくてもあんなふうにブチ抜けるなら関係ないもんな!」
影山「……」
日向「なんだよ…」
影山「べつに」
日向「??」
「…憧れてしまえば、それを追い越すことは出来ないんだよ....。」
と小さな声で誰にも聞こえずに呟いた
澤村「時間押してるからすぐ2セット目始めよう!」
「オース!」
日向(……あんなふうに身長とかパワーがあったら…おれも…
いやいや!小さな巨人は小さいけど凄かったんだ!
俺よりはでかいけど
いいなあ)
「旭!!」
澤村「!?日向?!」
「あぶなっ!」
日向「えっ」
東峰の打ったスパイクが日向の顔面に直撃した
影山「!? ばっ…」
東峰「うわああああ!?」
田中「ギャー!」
「日向!」