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【YP】明日もきみは風になる。

第1章 春は出会いの季節です。




アニ研に人を勧誘する側だったはずなのに、何故今私は逆に全くの未経験分野の部活勧誘を受けているんだろうか。


結局、まっすぐな鳴子くんのお誘いを無下に断ることもできず、保留ということでその日は収めることにした。


「ほなちゃん、ええ返事待っとるでー!」


ピカピカの笑顔で、部活に向かうため鳴子くんは小野田くんと共に教室を出ていく。
期待に胸ふくらませる二人の様子を見て改めて思う。


好きなことがあるって、いいなあ。
心血注ぐ対象があるって、素敵だな。
仲間って、あったかいな。


そんなことを考えながら、自分以外誰もいなくなった教室で私はしばらく窓から外を眺めていた。


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