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短編集●色んなキャラと365のお題

第8章 相合い傘 弱ペダ 東堂尽八 ほのぼの





ザマァみろ。


8.相合い傘


黒板に大きく書かれた相合傘には
自分の名前と東堂尽八の名前。

「まだ、こういうのあるのかぁ。」

相合傘には種類があって
今回は三角の真ん中にも
縦線が入っているタイプ。

あんまり良くない意味で
書いてるつもりなんだろうな。




せっかく登校したと言うのに
教室にいる気分でもなくなってしまった。



「?」
ちょうど入れ違いになった新開くんに
「おはよー、新開くん。私、帰るね。」
とだけ告げて
クルリと踵を返して部室に向かった。



尽八のファンは多い。
昔からモテてたしなあ。

今はファンクラブがあるくらいらしい。
あの相合傘も
十中八九、その中の誰かなのだろう。

しかし、あんな中学生みたいな事
するヤツいるんだな。



「!!」

後ろから私を呼ぶ声がした。
噂をすればなんとやら、尽八だ。

「どこへ行くのだ?」

尽八は私の隣を歩きながら話し始める。


「部室。」

「なにっ?!今からHRだろう?」

「サボんの。
で、アンタはどこまでついてくるの?」


もうすぐ部室と言うところで
尽八に問いかけると
「1時間目は出るのだぞ!」
とだけ言って、自分のクラスに走っていった。


出るわけないじゃん。
部室に入って
ベンチにゴロリと寝転がる。


尽八とは幼なじみで
それ以上でも、それ以下でもない。
今の距離感を壊したくないと言うのが
本音かもしれない。


「んー、、、」

気づけば、周りがザワザワしている。
たぶん、昼休みだ。


「!いつまで寝ているんだ?」

目を覚ますと尽八が目の前にいる。


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