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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第7章 虚心坦懐





「命は長さだけが重要なのではない。生き抜いた、その時間の濃さだ。お前と生きてきた時間が、幸せだったなら、その死は決して不幸とは言えない。」



語られる光秀さんの言葉が、私の空っぽだった心を満たすように流れ込んでくる。





「最期のとき、秀人は泣いていたか?」




「………っ…!」



真っ白な病室のベッドの上で、もう意識すらない彼の手を泣きながら握りしめた。


『置いていかないで』と懇願した。


あの時、泣きじゃくる私に、最後の力を振り絞るように、秀人は唇を動かしたんだ……

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