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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第7章 虚心坦懐




私たちは湖のほとりに並んで腰を下ろし、水を飲む馬たちを見守った。

汗のにじむ額を、風が撫でていく。



(涼しい……)



「これで、もうお前ひとりで馬に乗れるな」


「命がけの稽古の成果ですね……」


馬を見ながら笑う光秀さんに、恨めしげな視線を送るとたっぷりの嫌味を込めて返す。


「短期間に効率よく習得できて、良かったな、茜」

「よくないです……!」


「どうどう」


私の嫌味なんてどこ吹く風、私の抗議を意に介さず、片膝に頬杖ついた光秀さんがおかしそうに笑う。

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