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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第7章 虚心坦懐





この人には、心を開いて食卓を囲む相手は一人も居ないんだろうか



私には、本当の家族は居なかったけど、施設のみんなや秀人が居た。

光秀さんは、味方である織田軍のみんなにも、本心を決して見せない。





(光秀さんには…、誰もいないの……?)



ふ、とこの殺風景な部屋に一人でいる、光秀さんの姿が頭に浮かぶ。



「だったら…、私が光秀さんの好きな物を作りますから、一緒に食べましょう!」

そう思ったら、考えるより先に口から言葉が出ていた。


「は?」


光秀さんの再び丸くなった目と、私の目が合う


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