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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第7章 虚心坦懐




「茜……」


(否定…してほしい…っ)



「こんな時まで、はぐらかさないで……」


「……悪かった。お前をいじめるのが楽しくて、ついな」


力を込め続けていた両手が急に自由になって、身体がよろける。


(あ……っ)



見た目とは違う厚い胸板に抱き止められ、胸の中にすっぽりとくるまれた。


「っ、何、するんですか……」

「お前をあやしている。–––機嫌を直せ、茜」



(あやしてるって……子供じゃないんだから…っ)


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