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貴方は月のように 〜イケメン戦国 明智光秀〜

第6章 疑心暗鬼




軍議が終わり廊下に出ると、解けない疑問でモヤモヤしてる私の隣に、光秀さんがさりげなく並んだ。



「というわけで今日の座学は中止だ。残念ながら、当分はお前で遊ぶ機会が削られそうだな」

「私『で』遊ぶって……、他に言い方はないんですか」

「よしよし、寂しくて気が立つのもわかる。俺もお前に会えなくて寂しいぞ」


(この人は……)


「『寂しい』なんて、冗談でポンポン口にしちゃ駄目ですよ」

「どうしてだ?」

「本当に光秀さんが寂しい時に、気づけないじゃないですか」

「…………」


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