第5章 契り
三日月様は今朝の部屋へと足を踏み入れると布団の上に私を転がした。
そして後ろ手に襖を閉めうっすらと笑みを浮かべると私に覆い被さり頬に手を添えてこう言った。
「主は仕事が終われば俺に構うと言った。さぁ、今朝の続きをしようぞ」
「......何する気ですか?」
「ああ、主は処女だからな、これからのことが分からぬのか」
いや、分かるのだが今からされることがなんとなく受け入れられない。
私がそんな心情に浸っていることに気づいているのか、三日月様は悪い顔をしながら
「さぁ、契ろうぞ。主のその白い肌に鮮やかな花を咲かせよう。今宵はずっと俺と踊ってもらうぞ?」
と言って口づけを始めた。