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★イケメン戦国★明智光秀と、はぶ・あ・ぶれいく♪

第5章 愛しけりゃこそ強とと打て※18禁域※


「……みつ、ひでさん……」


「…なんだ?」



問い返す声に、はっとする。

私は無意識に光秀さんの名前を呼んでいた。



「…ぁ…いえ…」

「気になるだろう?」

「えっと…あの…」



(……だめ、恥ずかしくて言えない…)



「やっぱり…なんでもないです…」



そう言って顔を背けると、くすくす笑いながら、意地悪な瞳が覗き込んでくる。



「口寂しいんだろう?」



ふに と唇を押されて、ドキッとする。



(バレてた…!)



図星を突かれ言い逃れできなくなった私に、再び光秀さんが問いかける。




「どうしてほしいんだ?」




私を組み敷いたまま、光秀さんが自ら自分の帯に手を掛ける。

目の前ではらりと着物が肌蹴けて、そこからチラリと覗いた逞しい胸板に思わず目を逸らした。




「っ……わかってるくせに」

「お前のこの可愛い口から聞きたい」



唇を指でトントンと叩いて催促されると、余計に恥ずかしくなって、私は一層下唇を噛んで頑なに口を閉じる。

それを可笑しそうに笑いながら、光秀さんは無造作に着物を脱ぎ捨てると、ふっと息を一つ吐いた。




「こういう時に限って、お前は素直じゃないな………全く、困った娘だ」



(私をそうさせるのは、光秀さんが意地悪するからなのに…)



心の中で文句を言いつつも、行燈の淡い光の中、視界の端に映る筋肉質な男のカラダに、下腹が きゅっ と疼いてしまう。




「…っ…意地悪…」

「ああそうだ」



(こうなったら光秀さんはどこまでも意地悪する気だ……)



もう逃げ場はないと観念して、恥ずかしさを押し殺し、頑(かたく)なに噤(つぐ)んだ唇を解いて願いを口にする。



「口づけ……してください」

「それだけじゃないだろう?」

「え…あんっ…!」



再びするりと差し込まれた指に弱いところをぐいと押し上げられ びくん と身体が跳ねる。

口づけのおねだりもやっとの思いで言ったのに、それ以上のことなんてとても言えるはずがない。

そう思うのに…

恥ずかしさに熱くなる頬よりも、いまは身体の奥で燻っている熱を誤魔化す方がツライ。



(ダメだ、もう降参…)



その熱に浮かされたように、私は欲望のままに懇願した。



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