• テキストサイズ

貴方に出会うそのために〜イケメン戦国 徳川家康・上杉謙信〜

第16章 離れない、離さない



私が安土に戻ることを決めてから数日。

安土に戻る準備は終えているのに、信玄様から出立の日は知らされないままだった。

日に日に募る、家康さんへの想い。

(いつになったら出発するんだろう?)

障子の向こうを見つめ、もどかしさが胸に広がる。


(もしかして……このまま、安土には戻れないんじゃ……?)


こういう時は、いつもなら薙刀の素振りをして胸のモヤモヤを振り払っていた。
でも……今は、そんなことをする気が起こるはずもなく。
ただ、家康さんへの想いに胸を焦がしていた。

/ 335ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp